子豚のコットン

勢いに全てを賭けた雑記

農業を軽い気持ちで始めるなよ

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農業は甘くない

先日、家族会議があるということで東北の田舎まで強制帰省したコットンです。

実家に戻ると両親と姉夫婦が待っていました。

姉夫婦もまた県外の方に住んでいるので家族会議で集まるなんて珍しいなあと思いながら、煎餅かじりながらお茶を飲むコットンをよそに家族会議は始まります。 

話はどうやら姉夫婦の旦那、いわゆる僕の義理のお兄さんから発せられた一言のようでした。

実家の農業を継いで農家になりたい、と。

食べていた煎餅が口からボロボロとこぼれました。

義理のお兄さんは工場勤務で派遣社員として働いていましたが、仕事ぶりが認められたのと姉とのデキ婚が影響したのか社員へと昇格し、安定した生活をゲットしていたのでなぜ急に農業をやりたいのか不思議でたまりません。

一応、両親と前々からの約束で2019年に実家に戻って兼業農家に規模を縮小してしまったのをもう一度専業農家になれるくらいまで気合と根性で僕が頑張るというの決めていました。小さい頃からずっと農業を手伝ってきたのでやることは大体わかっているのと、父が体調を崩した際にはその年の稲作を全部一人で行ってみてやり方はまだまだ変えられるとも思いました。

義理のお兄さんいわく、テレビ番組のDASH村を見て農業をやって見たいと思ったらしくテレビで見ているぶんには自分にできそうらしいです。一瞬、何を言っているのか意味がわかりませんでした。

車の免許もなく、農業未経験、歳も僕より両親の方が近いのにどこからそんな自信が出てくるんだろうと思ってしまいます。もちろん、この記事を読んで不愉快になられる方がいるやもしれませんが身内に迷惑をかけないなら全然いいと思います。

父は義理のお兄さんの言葉に喜び、母は難色を示して免許がないことや農家はそんなに甘くはないということを諭しましたが聞く耳を持たずの状態。 

一向に会話が進展しないのでただ聞いているだけではいけない、と思い僕も

『お兄さんは父が農業をやってきて何回、救急車を呼ぶ羽目になったか知っていますか? 知らないですよね。父はとことんなんでもやる人なので、今も母が厳しく言ってあるから何も起きませんけど人手があるとまた色々起きた時に対応できますか』

昔から父と僕は運が悪いのか、何かしら事故に見舞われます。父は僕よりも運が悪く、山の中で軽トラごと落下してみたり、熱中症で死にかけてみたり、原因不明でいきなり倒れたりと様々なことに見舞われるので母から山に行くなと厳しい言葉を頂いたため、今は落ち着いています。山の中で倒れられた時は流石にやばいと少し焦った時もありました。

義理のお兄さんはもしそういう事態になった時は、なった時できちんと対応すると言いましたが納得はできませんでした。

父のこともそうですが、実家の農業は兼業でやらなければいけないほど規模を縮小したため、その年の収穫は赤字になってしまうこともたまにあります。もし姉夫婦が実家に住むとなっても二人して運転免許を持っていないので働きに行くことなんてできません。要するに、何も考えずの発言のようでした。

近年は米農家や様々な農家への風当たりも強くなってきています。将来的に残るのは規模の大きい農家のみで、中小農家は残らず消えてしまうのでは思っているのに、さらに追い討ちをかけるように実家の農業を継ぐというのであれば後継者としては嬉しいでしょうが何もできないでは意味がありません。

 

もしこれから農家を始めようとする方がいるのであれば、言いたいことは車の免許は絶対に持っていてくださいね。

あとはやる気と根性があればきっと出来ます。